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2020年に発表されてからコロナ禍もあり実施されていなかった「入国前結核スクリーニング」について、2025年3月以降に準備が整った対象国から順次実施することになったことが発表されました。
対象となるのはフィリピン、ベトナム、インドネシア、ネパール、ミャンマー、中国からの中長期滞在者であり、今後、対象国からの技能実習生は、事前に母国で指定健診医療機関における健診を受け、査証取得時等に「結核非発病証明書」の提出が義務付けられます。
なお、特定技能については、入国前に結核検査を目的とした胸部レントゲンを含む健康診断が課されていることから、当面の間は対象外とされています。
制度の詳細は、厚生労働省HP「入国前結核スクリーニングの実施について」をご参照ください。
日本人にとっては、過去の病気とも思われている結核ですが、特に東南アジア地域においてはまだまだ多くの感染者・発病者がいる病気です。
当組合で受け入れているインドネシア人にも、これまでに何名か、来日後に結核を発病して、長期にわたり通院を余儀なくされた技能実習生がいます。技能実習生の多くは、JITCO保険という任意保険に加入していて、医療費の負担軽減を図っていますが、結核の場合は、治療が長期にわたることから、保険対象期間を大きく超えて療養を行わざるを得ない場合には、医療費の負担や、通院のために実習を休まなければならないなどの経済的・心理的な負担が生まれてしまいます。
とりあえず、準備の整った国からの実施とのことなので、すべての対象国での実施はまだ先になりそうですが、技能実習生も、彼らを受け入れる日本人も、みんなが健康に日本での生活を送れるように、今後の経過も注視していきたいと思います。